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未知への憧れ、ナミビアの旅
2017.11.16
ACTIVITY, DISCOVERY

未知への憧れ、ナミビアの旅

褐色に輝くナミブ砂漠が、ナミビアのイメージと言ったところだろうか。
ナミビアが見せてくれる大自然の景観は、圧倒的で地球上でも稀有なものばかり。周辺国の南アフリカやボツワナのそれとは明らかに違った存在感と魅力に満ちている。
南アフリカ共和国から更に一歩。南部アフリカのナミビアは、紛れもなく日本から最も遠く離れた行きにくい旅先の一つである。
加えて、交通網が未発達のナミビア国内における都市間以外の移動は、セスナを代名詞に持つ軽飛行機がメインだ。人ひとり居ない荒野の中のエアスリップと呼ばれる砂利の滑走路を使い、目的地を求めて飛び廻る必要がある。
しかしながら、極めてアクセスが悪く不便な場所にこそ、行き慣れた旅先では味わう事の出来ない旅の醍醐味や感動に出会えるのも事実。
大自然が織り成す圧倒的景観と、その過酷な自然環境の中を生き抜く数多の野生動物との出会いに加え、滞在場所によって異なるその土地の自然を活かしたアクティビティは、ナミビアでしか味わえないものばかり。
オイスターに代表される大西洋の新鮮なシーフードによる食体験や、各地に点在するラグジュアリーロッジでの滞在は大いなる楽しみだ。
一念発起が必要なナミビアへの旅であるが故に、訪れた者は圧倒され、虜になってしまう魅力があるディスティネーションである。

ナミブ砂漠を目指しソススフレイへ

ヨハネスブルグから国際線で約2時間の空の旅、ナミビアの旅はこの国の首都である空の玄関口、ウィンドフックから始まる。
ナミビア観光のハイライトは何と言ってもナミブ砂漠だ。北はアンゴラとの国境付近から南は南アフリカ共和国北端に伸びる南北1,288km、東西は幅48kmから161kmに及ぶ、2013年に世界自然遺産に登録された世界最古の砂漠である。
広大なナミブ砂漠は訪れる場所によって違った表情を見せてくれる。この砂漠の代名詞とも呼べる”赤い砂漠”と出会えるのが、ソススフレイのあるナミブナウクルフト国立公園一帯だ。
広大無辺な荒野を4WDで走り、国立公園のゲート抜けてしばらくすると景色は一変し、褐色の砂丘が現れはじめる。
最も有名な砂丘の一つ、”デューン45”を横目に、一番奥地の砂漠群ソススフレイを目指す。やがて辺りは高さ300メートル級の砂丘がいくつも重なり合う、見渡す限り砂の世界が広がって行く。

ここでのエクスペリエンスは、この辺りで一番高いとされるデューン、”ビッグダディ”の頂上を目指す砂丘トレッキングだ。登っても登っても別の砂丘が目の前に現れ、時折吹く風に砂が舞い散るだけの静寂の世界。
彼方まで続く砂丘群を前にすれば、大自然に対する畏敬の念と孤独感を覚えずにはいられない。朝陽を浴びながら冷え切った砂を踏みしめる体験は新鮮で、誰しも記憶に残る体験となるだろう。
そして、ビッグダディの頂上から見下ろすとそこに広がるのは白く乾ききった沼地の跡、”デッドフレイ”だ。枯れた無数のアカシアの木が干からびた湖面に立つ風景は、900年も前からそのままであるというから驚きだ。
ひとしきりトレッキングを楽しんだ後、疲れた体を癒してくれるのは、このエリアで最も小規模でかつ上質な施設とサービスを誇るリトル クララ
ウィンドフックから軽飛行機で約一時間、広大な砂漠エリアでもソススフレイを目指すには絶好のロケーションにある。
眼前に広がる砂丘の大パノラマを眺めながらのリトル クララでの滞在は、ワイルドでありながらも優雅なひと時を約束してくれる。

大西洋の神秘、骸骨海岸

ソススフレイから大西洋岸を北上すること約800キロ、軽飛行機を二度乗り継いでスケルトンコースト(骸骨海岸)まで足を伸ばす。壮大なスケールで出迎えてくれるソススフレイの大砂丘群は、ナミブ砂漠のほんの一部にすぎないということを思い知る。
ソススフレイと同じ砂漠気候ながら、内陸から大西洋岸に移動したことで昼夜の気温はぐっと下がり、乾いた空気にも湿度を帯びているように感じる。そして砂漠は褐色の世界からサンドベージュの世界へと変化する。
スケルトンコーストの名は、世界で最も不毛で過酷な海岸ゆえ、沖合いで座礁する船が多く、運良く岸に辿りつけたとしても、砂漠を抜けて生きて帰ることは不可能だったという史実に由来している。海岸線に残る無数の難破船の残骸を目のあたりにすれば、厳しい自然環境とその名の由来が作り話でないということを思い知ることになるだろう。

大西洋に雪崩れ込むかのように、砂漠が海岸線に迫る風景がどこまでも続くスケルトンコーストは、紛れもなくナミビアの旅のもう一つのハイライトだ。
そのスケルトンコーストで拠点にすべきは、砂漠の谷間に張られたわずか8室のテンティッドキャンプ、ホアニブ スケルトンコーストだ。
テンティッドキャンプと言っても、そこはアフリカ大陸屈指のプレミアムロッジ運営を誇るウィルダネスサファリが直営のロッジ。
遠く人里を離れたテントに居ながらにして快適なベッドとシャワー、本格的なフレンチを堪能できる砂漠の中のサンクチュアリーだ。

そして、そのホアニブ スケルトンコーストに滞在するゲストにしか体験できないのが、コーストラインを目指すデザートサファリドライブと、軽飛行機による遊覧飛行を組み合わせた”スケルトンコーストエクスカージョン”。
早朝にキャンプを出て、4WDに乗り込み一路70キロ離れた大西洋岸を目指す。比較的緑が多いロッジ周辺ではキリンやナミビア象といった野生動物を多く見かけるが、コーストラインに近づくにつれ風景は徐々に乾いたカーキ色の砂漠の世界へと変化していく。
悪路を走り続けること約5時間で目的地の大西洋岸に辿り着く。途中、砂丘の上でのピクニックランチとデザートドライブを満喫し、ゲストを待ち受けていた軽飛行機に乗り込んで、低空飛行で遊覧しながら20分でロッジまで戻るというプログラム。
機上から眺める大西洋と海岸線に沿って連なる砂丘群の風景は、ナミブ砂漠のスケールの大きさと地球そのもののダイナミズムを感じさせてくれる。

野生動物の楽園、エトーシャ国立公園へ

スケルトンコーストに別れを告げ、内陸部に300キロ移動すれば、あれだけ広大だったナミブ砂漠も、ナミビアの一部に過ぎなかったということに気付かされる。機上から見下ろす景色は、辺り一面砂漠の風景から平地へと変わり、やがて緑が徐々に増えて行く。
エトーシャ国立公園に隣接するオンガバゲームリザーブが目的地。中央部にアフリカ大陸最大の塩湖を持つエトーシャ国立公園は、四国とほぼ同じ大きさを誇り、乾燥した砂漠気候でありながらも緑と水に恵まれたエリアだ。
アフリカ象、クロサイ、ライオン、チーター、キリン、スプリングボック、クドゥ、シマウマ、オリックス等々114種類の動物に加え、340種類もの鳥類が生息しているまさしく野生動物の楽園。

オンガバゲームリザーブでの至極のエクスペリエンスは、ナミビア屈指のラグジュアリーサファリロッジである一日わずか3組のゲストのみが宿泊できるリトルオンガバでの滞在と、オンガバを基点に楽しむサファリドライブだ。
高台の上に建つリトル オンガバから見渡す地平線の彼方まで広がるようなパノラマビューは圧巻で、眼前に広がるサバンナを野生動物が駆け巡る姿を眺めながら、快適なリゾートライフが楽しめる。
そんなリトル オンガバでのサファリライフを盛り上げてくれるのは、隣接するオンガバロッジに付設した”フォトグラフィックハイド”。 水場の前に建てられたコンクリート製の建物は、その半分が中に埋もれており、地表と同じ高さに造られた小窓から昼夜問わず水際に集まる野生動物を観察できるアクティビティ。そこはまさしく野生動物の楽園。水を飲む動物たちの様子を至近距離で観察することができる貴重なエクスペリエンスである。
水場に動物が集まりやすいのは通常乾季の5月から10月ごろ。リトル オンガバで過ごすナミビアサファリは、砂漠体験と合わせて組みたいナミビアの旅のもう一つハイライトである。

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