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マラケシュとのご縁
2015.02.20
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マラケシュとのご縁

WRITTEN BY HIROSHI.KUCHIKI

93年、転職のタイミングで訪れたのが最初の訪問だった。今でこそインターネットで容易に情報が入手できるものの、その時分はモロッコはまだ未知の旅先だった。当時はきっと、西の彼方のイスラムの国に何か魅惑的なものを感じて旅先に選んだのだと思う。ガイドブックを手にバックパック1つ背負っての1か月の旅は、旅慣れない自分にとって意を決しての冒険旅行だった。マドリッドからコスタ・デルソルを路線バスで南下し、アルヘシラスからタンジェへフェリーで渡った。 ラバト、カサブランカ、フェズ、マラケシュと主要都市を巡り、雪のアトラス山脈をバスで越え、旅のハイライトだったサハラ砂漠のメルズーガ砂丘へと向かった。凍えるように冷えた砂漠で迎えた日の出は、今となっては懐かしく忘れがたい記憶である。

20代ながらも、当時は人生最初で最後のモロッコとの思い込んでの旅だったが、その後時は流れ、マラケシュに誕生したアマンリゾート”アマンジェナ”が再びモロッコに招き入れてくれた。そして、その後もラグジュアリートラベルがご縁で2007年から毎年足を運ぶこととなった。 アマンジェナだけでなく、ラ・マムーニア、ロイヤル・マンスールといったモロッコを代表するようなホテルにも随分お世話になっている。 そう来る事もないと思っていた土地に、こうも通うことになろうとは不思議さを通り越して縁を感じざるを得ない。

そんなマラケシュで、毎回決まって立ち寄るのが、ジャマ・エル・フナ広場である。日中はただの広場も、陽が沈み始めるとどこからともなく大道芸人と屋台が集まり、深夜まで大勢の人で賑わう。屋台から立ち込める湯気とスパイスの効いた独特の匂い、威勢のいい客引きの声と太鼓や蛇つかいの笛の音色がモスクから流れるイスラムの調べと相まって何とも言えない異国情緒を味あわせてくれる。最初の訪問からは時は流れ、街の様子や人々の暮らしぶりは随分変わったように映りますが、約束の場所は、この国に戻ってきたことを実感させてくれるのと同時に、”あの時”の時分に巻き戻してくれます。 すっかり通い慣れた感のあるマラケシュですが、次回の訪問ではもう一度メルズーガ砂丘を目指そうと思っています。