magellan beyond immagination

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カペラ ウブドのミスティーク
2019.01.15
FOOD, HOTELS, ASIA

カペラ ウブドのミスティーク

WRITTEN BY HIROSHI.K

昨今のホテル事情において、新しいホテルがオープンすると聞いた時、カペラほど心踊らされるブランドはない。
そう思えるのは、初めてカペラ シンガポールに宿泊した時に得た感動や充足感を、その後誕生するカペラでも味わえてきたからに違いない。
更に遡れば、リッツカールトンホテルの創設者であり、伝説のホテリエと知られるホルスト・シュルツ氏との出会いだった。
カペラ創業間もない頃、ちょっとしたご縁で温泉旅館で一緒に過ごした経緯があり、最初のホテルをシンガポールに立ち上げると聞いて開業と同時に足を運んだのを覚えている。

カペラが掲げるラグジュアリーの要素は、一流としての安心感や信頼に留まらず、神秘性や意外性、ユニークさに加え、パーソナルに拘った質の高いサービスだ。
アジアでの展開として上海の次に選んだバリ島は、もはや進出していないホテルブランドを探す方が困難なほどに過熱したディスティネーションである。
カペラ ウブドは、一風変わったテントスタイルのホテルとの事前情報。アジアのテントスタイルと聞いて思い浮かぶのは、モヨ島のアマンワナ、インドのアマニカス、ゴールデントライアングルのフォーシーズンテンティッドキャンプ。いずれもそれなりにリモートな場所にあるだけに、果たしてウブドのそれは如何に・・・との思いで滞在した。

「アドベンチャラスなリゾートステイを、ウブドのジャングルの中で表現したユニークなホテル」というのが適当だろうか。
ともすればアフリカのそれなりの場所に行かないと体験できないラグジュアリーテンティッドキャンプでの滞在が、バリ島のウブドで体感できるという点が何ともユニーク。
わずか23室の規模にも関わらず、完成まで4年の歳月をかけたというだけあって、細部にまで拘ったデザインと完成度の高さが伺える。
クラシカルでありながらコンテンポラリー、野性味溢れるワイルド感と上品さを備えた重厚な佇まい、相反する要素を巧みに調和させ、想像を越えた世界へと導いてくれる。

”炉端焼きスタイル”をコンセプトに掲げたオープンキッチンのアピ・ジャワは、斬新でクリエィティブなアイデアが感じられるカペラ ウブド自慢のダイニング。
鬱蒼と茂る熱帯雨林のジャングルに囲まれながら、備長炭で焼き上げた”OMAKASE”コースをプリューレ・ロックとのペアリングで頂けば、もはやウブドに居る事を忘れてしまうほど。
そして、幾度となく滞在した事のあるバリ島が、新しく新鮮なディスティネーションとして感じるから不思議だ。まさしくカペラだからこそ成せる技であり、奥深さを感じる所以である。
そんなカペラのストーリーは、この先バンコク、シドニー、モルディブへと続くようである。次なる「唯一無二」を生み出してくれるであろうカペラの動きから目が離せない。